Top Interview代表インタビュー

社労士界のエルメスを目指します!

リンク&パートナーズ社会保険労務士法人
代表社員 中 弥希 Naka Miki

天職だと思える「社会保険労務士」という仕事に出会うまで

ー高校は進学校でしたが大学受験はしなかったようですが、どんな学生時代を過ごしていたのでしょうか?

もともと頭のいいタイプではないのですが、中学生の時に頭のいい男の子を好きになったんですよね。そのことを父に伝えたことはなかったのですが、「成績がよくなると、頭のいい人を好きになっても、その人と同じ高校に行くことができるんだぞ」と父にいわれて、めちゃくちゃ勉強しました(笑)

天才気質ではないので、人の3倍くらい努力して、結果、志望する高校に進学しましたが、校則の厳しい中学時代から一転、自由な校風の高校に入った途端、はじけてしまいました(笑)

実は母が精神病を患っていたんですよね。わたしが24歳の時に他界しましたが、すぐに失踪してしまったり、かと思えば数週間後にケロッとした顔で帰ってきたり、そのたびに、家のお金を使い切って、借金を作るような人だったので、金銭的余裕がなかったんです。なので、高校時代もそこそこの大学の指定校推薦はもらえるくらいまでは勉強もがんばっていましたが、家が大学は男のみということで、その権利は弟のもので、わたしには端から大学進学という道はなかったんです。

だから、アルバイトや遊びにふけっていた面もありますね。アルバイト代は、自分の携帯電話代や自動車教習所の講習代、成人式の着物代など、ほとんどの人は親が出してくれるようなものに充てていました。

でも父が、そんなわたしを見かねて、「今のお前を社会に出すのは心配だ。短大に進学させてやるから、もうふてくされるな」といって、短大ではありましたが、進学させてくれました。

ー社労士を目指すきっかけになった出来事はなんですか?

短大卒業後に就職した食品会社の初任給が17万円程で、そこから健康保険・厚生年金・雇用保険料などが引かれて手取りが14万円くらいだったんです。当時は知識がなくて、なぜこんなに引かれるのかと驚いて色々調べていたら、「社会保険労務士」という資格を知ったんです。「『無知は損をする』。この資格をとらないと!」という思いでした。

失敗してもいいから挑戦したい。その想いがわたしの人生を創造してきた

ーその後、社労士資格を取得して23歳で転職されましたね。その後、どうやって社労士事務所への就職活動をされたのですか?また、社労士事務所で働いていた時代に勉強になったことがあれば教えてください。

わたしが資格を取った当時は求人している社労士事務所が全然ありませんでした。運よく予備校時代の講師に紹介してもらい、就職した感じです。労務管理の難関ともいわれている運送業界に多くの顧客を持つところで、代表があの手この手の引き出しを持つ優秀な社労士だったんです。仕事は一切教えてくれない先生だったので、背中を見ながら、現在に繋がる貴重な4年半を経験しました。

ーその後、企業(大手金融会社)の人事部に転職するという珍しい選択をなさっていますね。転職に至った経緯を教えてください。

28歳の時に、働きながら産業カウンセラーの学校に通っていたんです。そこで仲良くなったクラスメイトが企業の人事部の方で、その縁で、「うちに来ない?」とお誘いいただきました。当時は、社労士事務所5年目だったので自分でやれることも増え、お客様に接するのも楽しくて、やりがいに満ちていた頃でした。

なので、最初はピンとこなかったのですが、一方で、短大卒の学歴にずっとコンプレックスを抱えていたこともあり「短大卒で大手金融会社の人事部に就職できるチャンスなんてこの先きっと一生ない」と思い、「失敗してもいいからチャレンジしよう!」と、思い余って飛び込みました。

ー実際、異業種に転職してみていかがでしたか?

すごく勉強になったので転職してよかったです。ただ、わたしに声をかけてくれた方は激しく後悔したと思います(笑)なにせ、社労士事務所で必要なスキルと、大手金融会社の人事部で必要なスキルは全然違うので、まったく歯が立たなかった。

会議で発言することも緊張してタジタジでしたし、ロジカルシンキングが苦手で論理的な会話ができず、なにもかも使い物にならなかったです。でも、ヘッドハンティングだったから年収が異様に高くて、だから周囲の風当たりは強かったです(笑)

一番堪えたのは上司から「君は全く仕事ができないってわけじゃないけど、年収の割に仕事ができていないから低い評価しかつけられない」と言われたことです。確かに上司は正しいのですが、これに腹が立ってしまって「はー!?わたしは世間に出ればこの年収以上をもらう価値がある人間だ!」って思っちゃったんですよ。

人事部は直接お客様に関わる仕事ではないという点も性に合わなかったこともあって、それで、「社労士時代のように、自分の事業のために必死になっている中小企業の社長のために働きたい!」って2年くらいで辞めてしまいました。そこでまた「失敗してもいいからチャレンジしよう!」と思って(笑)自分の社労士事務所を立ち上げたんです。

ー29歳で社労士事務所を設立した当初、苦労したことはありますか?

お陰様で色んな士業の方からご紹介いただき、出だしから沢山のご縁をいただいてスタートができました。なので、お客さんがいなくて困るという苦労はなかったのですが、最初からそんなにお仕事がくると思っていなかったので、忙しい毎日でした。平日は毎日深夜まで、土日も休まず仕事をしていて、正直辛かったですね。あまりにも辛くて2年目には廃業しようと本気で考えたくらいです(笑)なんとか踏ん張りましたけどね。

その後、人を採用しながらの拡大でしたので、増員に伴う給料の支払いで、いつも通帳とにらめっこしていました。苦労はたくさんしましたね。

社会保険労務士の仕事は「接客業」

ー中代表から見てリンク&パートナーズはどんな職場ですか?

文化として大切にしている『3つの気持ち』の「助け合う・認め合う・許し合う」を持って働いてくれている職場ではあるので、みんな「助け合い」の精神が強く、アットホームで思いやりがあります。

同時に「認め合う・許し合う」という主張と尊厳を大切にする風土もあり、女性が多い職場ですが、建設的意見をいいあえるサバサバした方が多いです。

あとは「お客様のためにできる最善のことは何か?」という行動指針のもと、各々が行動することが根付いているのも特徴ですね。わたしよりも社員の方がお客様想いだと感じることが多々あります。 以前、長くお付き合いをしていた顧問先と行き違いがあり、「社労士事務所を変える!」とお客様を怒らせてしまったことがありました。他の社労士事務所から6社も見積もりをとって、弊所のサービスと比較検討されるまでいきました。

だけど、弊所はその中で料金は最高値だったらしいのですが、「比較してみてようやくリンク&パートナーズの良さが分かった。値段は安くないけれど、おたくほどやってくれて、確かなところはないんだって知った。本当にありがとう。これからもお願いしたい」とおっしゃっていただいたことがありました。

リンク&パートナーズは、わたし個人だけじゃなくて、従業員みんなが「お客様」のために一生懸命なんです。わたしは今いるメンバーを誇りに思っています。

ー社員に求める行動などがあれば教えてください

社労士は行政機関ではないので、法令違反を指摘するいわゆる「先生業」ではありません。我々はお客様の状況や考えに寄り添ってお話を伺い、法令に則って事業を遂行できるように、ご提案させていただくのが仕事であって、「接客業」だと思っています。

ですから、お客様の立場に立って理解レベルや好みをとことん想像し、先回りができる行動が取れるといいですね。

ー最後に、どのようなメンバーと働きたいですか?

月並みですが、素直で頑張り屋さんがいいですね!

他責思考ではなく、自分の至らなさや未熟さを素直に受け止められる謙虚さがあり、チャレンジ精神に溢れた方とご一緒できたら嬉しいです。「できる」「できない」じゃなく「やるか」「やらないか」が私のモットーです。

弊社は高品質に力をいれており、また、一歩踏み込んだ良質なサービスを心がけています。エルメスのような社労士界のハイブランドでありたいと思っており、そこに共感してくれる方が必要です。

我々の業界は法改正が頻繁にあるので、働いている間はずっと学びが求められます。「生涯にわたって成長が必要である」ということを愚直に受け止められる方と共に成長し続けていきたいです。


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